今年2020年に 永眠した
亡き父が 育てていた
コーヒーの木を 持ち帰った
入院中に 父が
『 うちに コーヒーの木があるんだ 』
『 大きく育っててな 』
『 オマエの家に 置けるならやるか 』
そう言っていたことを 思い出して
コーヒーの木を どんな風に育てていたのか
その姿を 見たことはない
Watashi は 父の親権ではなくなった
18歳の頃から
一緒に住んだことがないから
父が このコーヒーの木を手入れしている後ろ姿を
見たことはない
このコーヒーの木を
どんな風に 手に入れて
どのくらい育てていたとか
そんなエピソードも
何も知らないけど
入院中に交わした会話の中から
数少ない親子の会話を
大事にして
父の妻から
コーヒーの木を いただいた
根本に割り箸が添えられている
割り箸を添えている
父の姿を
ちょっとだけ
時々 想像して
クスっとなる
そして 涙がこぼれる時もある
もう少しだけ
話したかったよ お父さん
このコーヒーの木の 育て方や
季節ごとに 注意することとか
Watashi は そういうの
得意な方じゃないからさ
他にも いろいろさ
本当は 話さなきゃならないこと
いっぱいあったはずで
いや 内容なんてどうでもよくて
ただもっと 話したかったよ
聞きたかったよ
離れていた 何十年を
取り戻すことは できないけど
最後の数ヶ月
病院に通って
看病みたいなこと
その日々で
少しだけ 話せたことは
貴重な時間だったけど
だけどなおさらに
もうちょっと話したかったと
思えて泣けるんだ
声を聞きたいよ
Watashi は ちょっとだけ
親孝行のマネっこ できてたかな
きっと離れていたから なおさら
こんな気持ちなんだろうな
このコーヒーの木が
元気に青々と
いつまでも
Watashi の部屋にいてくれますように
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